絵を通して見る者との間に何か共有するものが流れればいいと思う。
私が絵の道を歩み始めたのは人物画からでしたが、こと色彩に関しては風景画において多くを学び、
ますます尽きない興味となっています。ドラクロワ以来、印象派の多くの画家が陽光の表現に腐心し、それが次第に内面の光と出会い、その結果生まれたセザンヌやボナールの深みある色彩には非常に影響を受けました。日本人画家ではとりわけ木村忠太や長谷川利行の色にとても魅せられています。印象派以降、多くの画家が色彩を求めて南へ南へと旅行、定住しましたが、それはとりもなおさず自分の中にありながら、まだまどろんでいる色を見つけるためではなかったかという気がします。
彼も例にもれず、これまでに南仏やモロッコを旅して絵を描いてきました。
京都大学工学部建築学科入学、同大経済学部卒業
ニューヨークアートスチューデンツリーグに留学、フランスに留学、グランドショミエールに学ぶ。