勝裕加と櫛田文による2人展を開催します。
勝は、2014年に京都市立芸術大学院彫刻専攻を修了後、インスタレーションを主に作品の発表を行っています。 大学院在学中から、立体や写真、映像を使ったインスタレーションを展開。自分の影や鏡に映る姿、遠くから聴こえる音、月や果物などをモチーフとし、それらと勝自身の関係によって起こる「勝が大きくなる瞬間」を作品にとどめています。本展では、ボール遊びや縄跳びなどより身体的なモチーフを選び、インスタレーションを展開します。
櫛田は、2012年に京都造形芸術大学美術工芸学科を卒業後、ドイツ滞在を経て日本に帰国。その後、インスタレーションを主に作品を発表しています。 ある情報とそれに伴う気配を、自分の身体が感じる質感を基準に作品化してきました。水彩紙やキャンバス、木、布、紙粘土などが素材として扱われ、ドローイングや立体作品で構成するインスタレーションを展開しています。
本展では、櫛田が中に入ることを想定して作られるトレイの作品や、水に埋もれていく身体を撮影した映像等で構成された展示をいたします。 —窓を開けると、遠くに柿の木が見えた。 今日は風が強く、その木も大きく揺れている。たくさん柿がなっていて、それらはツヤツヤしていて、たっぷりと水分を含みずっしりとしているのがわかる。 その瞬間、私はその柿を食べていた。
勝 裕加 Yuuka Katsu 1987年 兵庫県生まれ 2010年 東北芸術工科大学彫刻コースへ交換留学 2012年 京都造形芸術大学美術工芸学科立体造形コース 卒業 2014年 京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻 修了 展覧会歴 2012年 京都造形芸術大学卒業制作展 (学科賞受賞) 京都造形芸術大学 2012年 グループ展「ひげなしのねこ」ギャラリー casa de solar 2013年 グループ展「みんなちがってみんないい、か」 コーポ北加賀屋adanda 2014年 京都市立芸術大学大学院修了制作展 京都市立芸術大学 2014年 個展「 tuuneling 」 ギャラリー マロニエ 2015年 グループ展 「櫂の会」 横尾忠則美術館別館
櫛田 文 Fumi Kushida 1989年 静岡県生まれ 2012年 京都造形芸術大学美術工芸学科立体造形コース 卒業 展覧会歴 2010年 グループ展 学科優秀作品選抜展「めばえ展」 ギャルリ・オーブ 2011年 個展「I’m in ○○ now.」 ギャラリーマロニエ 2012年 京都造形芸術大学卒業制作展 京都造形芸術大学 2013年 個展「ノックすること」 シロニシギャラリー