問いと答えは対応する言葉です。「その問いの答えは」とか「答えのない問い」と言うように、互いを探し求める言葉であり、また、逃れようとする関係にも見えてきます。
展覧会のはじまりは世間への問いかけだったといいます。これはどうだ、と、人の目に作品がさらされた時、その空間には問いと答えが溢れ返ったことでしょう。
作品をつくる理由、目的、展覧会をする意味、価値、新たな問いと答え。
KyotoCurrent2016では展覧会の原点「問い」に立ち返り、接続助詞「と」を添えることで、今を通過点に発展していく京都の現代作家による美術を記録します。
このようなコンセプトから、出展者には展覧会での発表を念頭においた作品を出品いただき、終わることにない問いと答えの現時点でのかたちを見せてほしいと思っています。