ギャルリー宮脇では、シュルレアリスムの教皇アンドレ・ブルトンの生誕120年/没後50年を記念し、アンドレ・ブルトンが著書『シュルレアリスムと絵画』(邦訳版は瀧口修造・巖谷國士の監修で人文書院より1997年に刊行)で取り上げた画家たちのオリジナル版画を中心に、肉筆画、挿画本、写真なども加え約40点を展覧いたします。アンドレ・ブルトンの美術論80篇を収載した一大集成であるこの著書は、シュルレアリスムの黎明・興隆・展開を、その指揮者/体現者自身であるアンドレ・ブルトンが生き生きと語り伝え、中心にいた作家群についてはもちろん、萌芽・周縁を成す創作物まで広く眼差しを投じ、二十世紀の最も重要な美術書の一つとなっています。展覧会出品作家は、ジョアン・ミロ、マックス・エルンスト、ロベルト・マッタ、ヴィフレド・ラム、アンドレ・マッソン、サルバドール・ダリ、マン・レイ、ルネ・マグリット、イヴ・タンギー、エンリコ・バイ、ジョルジョ・デ・キリコ、ギュスターヴ・モロー、F.S-ゾンネンシュターンほか。書籍『シュルレアリスムと絵画』(人文書院刊 10,800円)も販売いたします。