今年、パリと京都のニュイ・ブランシュに出展した気鋭のアーティスト、ニコラ・ビュフが来場し、トークイベントを開催します!
フランスの現代アートシーンを象徴する造形作家が、自身の作品について語ります。(日本語逐次通訳つき)
ニコラ・ビュフ:
東京を拠点に活動するフランス人アーティスト。イタリア・ルネサンス期の詩人ダンテ・アリギエーリからアメリカのアニメ監督テックス・アヴェリーまで、また、ルネサンス時代の叙事詩「狂えるロランド」から「スーパーマリオ」まで、影響を受けた憧れのヒーローは幅広く、教養文化とポップカルチャーを融合しながら、領域にとらわれない変幻自在な世界を創造している。
1978年に生まれ、自然に日本のカルチャーに触れて育った世代である彼は、幼少時より日本のアニメ、特撮、マンガやテレビゲームに熱中していた。やがて、それらに加えて、中世の「薔薇物語」やルネサンス期の「ポリフィルス狂恋夢」といった古典文学作品にも興味を抱くようになる。ストーリーやビジュアル面においても彼を惹きつけたこれらの要素の融合は、ドローイングと、ルネサンス期の人文主義者たちが掲げた「セリオ・ルデーレ(真面目に遊ぶ)」という概念に基づいた現在の彼の作品にも常に反映されている。