KUNST ARZT では、三宅佑紀の個展を開催します。
三宅佑紀は、記憶の中にある日常的なモチーフを透明感のある油彩で表現するアーティストです。
彼女の制作プロセスに、モチーフの模写は一切ありません。彼女自身がこれまでそのモチーフに接してきた経験と記憶から「最もそれっぽい姿」(作家の言葉)を絵画イメージとして抽出します。
もちろん、アーティストの言う「最もそれっぽい姿」が、鑑賞者にとって同じイメージを共有するとは限りません。しかし逆にそのことが、絵画としての見え方の幅を有し、淡く優しく描き出される雰囲気と相まって、彼女独特の絵画世界が形成されています。ご注目ください。(KUNST ARZT 岡本光博)