『フクシマ・モナムール』
2016年、ドイツ、104分、白黒
監督・脚本: ドリス・デリエ
撮影: ハンノ・レンツ
編集: フランク・ミュラー
音楽: ウルリケ・ハーゲ
出演: ロザリー・トーマス(マリー)、 桃井 かおり(サトミ) ほか
『喪失』から『再生』へ。
いま福島を舞台に、ドイツと日本の女性が共に歩み出す・・・。
若きドイツ人女性マリー(ロザリー・トーマス)は、深い心の傷を抱えて、逃げるように日本にやってきた。マリーは慈善団体の一員として福島の仮設住宅を慰問訪問するが、すぐに自分はこの仕事に適していないと気づく。またも現実から逃げ出そうとするマリーだが、仮設住宅に暮らす年老いた頑固な女性サトミ(桃井かおり)に出会う。サトミは福島最後の芸者で、避難区域の廃屋となった自宅になんとしても戻ろうとしていた。マリーは、津波で破壊されたままになっているサトミの自宅の片付け作業を手伝う。年齢も国も背景も全て異なる二人だったが、少しずつ心を通わせ、それぞれの過去と向き合い始める・・・。
ドイツを代表する映画監督ドリス・デリエ氏の最新作。2016年2月、第66回ベルリン国際映画祭でハイナー・カーロウ賞と国際アートシアター連盟賞受賞。繊細な心の動きや福島の様子が、美しく静謐なピアノの調べとともに描かれる・・・。
上映後、ドリス・デリエ監督、および、映画音楽を手掛けた作曲家ウルリケ・ハーゲ氏の舞台挨拶&トークを行います。(日独同時通訳付)