京都で活動するふたりの履物職人による企画展です。「草履職人」「靴職人」というと同じ履物屋ですが、和と洋の履物はそれぞれ文化も考え方も異なり、これまで仕事として関わることはありませんでした。しかし同じ履物屋同志、祗園という街に、文化に、これから根付いていくような「履物」「京小物」を共に創りたいという想いから、祗園に三代続く和の履物屋「ヽや(ちょぼや)」と、京都でオーダーメイドの靴と革製品を制作している洋の履物屋「Shoe Scape」のコラボレーションが実現しました。使うごとに味わいを重ねていく革は、祗園街という深い歴史を重ねる地域にとても適した素材だと考えています。私たちが制作した「履物」「京小物」が、祗園という「華」のある街に馴染み、深い華やぎを放つ、そんな日がやってくることを目指して、この展示会『祗園深華〜和洋ふたりの職人〜』を催します。