KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭2016 AUTUMN 公式プログラム 庭劇団ペニノ 『地獄谷温泉 無明ノ宿』

ジャンル
  • 演劇
形 態
  • 公演
妄想うずまく湯治宿で、心の深淵をのぞき見よ



元精神科医という異色のキャリアを持つタニノクロウの妄想世界を、驚異的に作り込んだ美術で舞台化する庭劇団ペニノ。意識下にあるダークサイドを喚起させながら、後々まで尾を引くような鑑賞体験は他に類を見ない。タニノの岸田國士戯曲賞受賞作ともなった『地獄谷温泉 無明ノ宿』が受賞後初の待望の上演となる。
舞台は、北陸の山奥の湯治宿。風変わりな人形師の親子、盲目の男、三助(浴客の背中を流す使用人)、老婆、芸妓…など、一癖も二癖もある人物が次々に登場。見てはいけない世界を覗いてしまったような感覚とともに、常にはりつめた空気を漂わせる作劇の力は、岸田賞の選考委員たちからも強く賛辞を集めたところ。
線路建設のためにやがて取り壊される運命にある秘湯の宿から、人間の無明(迷い)、欲望、残酷さなどの心の深淵に迫る本作、異世界のようでいて、どうしようもなく日本であることもまた、覗き見感覚を増幅させる。ペニノの代名詞ともいえる美術作品のような舞台装置、巨大な2階建ての回転舞台を活かした鮮やかな場面転換も見ものだ。


<あらすじ>
舞台は山奥にある古い湯治宿。ここは村人たちの憩いの場、病気の療養の場として長い間愛されてきた。しかし、そこは近く新しい線路を通す工事のため取り壊される運命にあった。2015年、秋が冬支度をし始めたある日、東京から風変わりな二人の親子がやってきた。この宿の主人に頼まれて人形劇を見せに来た人形遣いの親子だった。父親の方は身の丈が三尺ほどしかない小人症の老人で、その息子は表情が乏しく仮面のような顔をして薄気味悪い。依頼主に会えぬまま待ちぼうけを食う親子。日が暮れて帰る手段もなくなり、仕方なく一泊することとなる。村人たちはこの風変わりな親子の突然の訪問に、困惑する一方強く興味を惹かれていく。そして、やがて村人たちは心の深淵を揺さぶられ、暗部を露わにしていく。

イベント情報

日時
2016年11月9日(水)~ 2016年11月13日(日)
9日 (水) 19:00-
10日 (木) 19:00-
11日 (金) 13:00-*◎、19:00-
12日 (土) 13:00-◎、19:00-
13日 (日) 13:00-◎
*ポスト・パフォーマンス・トーク
※受付開始・当日券販売→開演の60分

◎託児サービスあり(有料・要予約)
詳細はこちら
http://kyoto-ex.jp/2016-autumn/info/takuji/

上演時間 130分
日本語上演(英語字幕あり)
未就学児入場不可
場所
[左京区]
ロームシアター京都 ノースホール
〒606-8342
京都市左京区岡崎最勝寺町13

京都市営地下鉄「東山駅」1番出口より徒歩約10分
料金
[前売り]
一般 3,000円
ユース(25歳以下)・学生 2,500円
シニア(65歳以上) 2,500円
高校生以下 1,000円
ペア(前売りのみ) 5,500円
[当日]
前売り+500円(高校生以下は同額)
URL
http://kyoto-ex.jp/2016-autumn/program/niwa-gekidan-penino/
チケット/申し込み
2016年8月8日(月)11:00より前売り開始
*KYOTO EXPERIMENTチケットセンター先行販売:2016年7月28日(木) 11:00より

詳細はこちら
http://kyoto-ex.jp/2016-autumn/ticket/
主催
KYOTO EXPERIMENT京都国際舞台芸術祭実行委員会
問合せ先
TEL 075-213-5839 / FAX 075-213-5849
KYOTO EXPERIMENT事務局(平日 11:00-19:00)
〒604-8152 京都市中京区烏丸通蛸薬師下ル手洗水町645 flowing KARASUMA 2F
※内容は変更になる場合があります。詳細は各イベント主催者にお問い合わせください。
※チケットや申込みが必要なものは、売り切れあるいは定員に達している場合があります。ご了承ください。