KUNST ARZT では、宮岡俊夫の個展を開催します。
宮岡 俊夫は、固定観念から解放された絵画を探求するアーティストです。
風景を描き終えるまで、キャンバスの天地を反転させることによって、絵画を構成する「建物」や「木」や「山」といった固定観念抜きには見られない対象物が、ただの色面として立ち現れ、また、どの絵画も「余白」とともに描かれます。しかも風景は、アーティスト自身が行った場所ではなく、雑誌やネット上にある、時には低解像度の画像からピックアップされたものです。
堀元彰氏(東京オペラシティアートギャラリーチーフキュレーター)が、「現代人が見失った風景の始原のイメージを創造しようとしている」と評するように、頭を真っ白にして鑑賞する意味のある絵画です。ご注目ください。(KUNST ARZT 岡本光博)