2011年、2013年に京都府庁旧本館正庁で開催された「すごいダンスin府庁」が名前を変えて、新たな場所で今年も開催!!
今回の演出家は村川拓也、和田ながらのお二方。新進気鋭の若手演出家が、全く新しい舞台芸術を模索します。
======================
『終わり』
演出:村川拓也
出演:倉田翠、松尾恵美
2013年にDance Fanfare Kyotoで上演した『瓦礫』に引き続き、今回は2作目となるダンス作品です。いつもは演劇をつくっていますが、今回もダンスを作らなければいけない訳ではなかったですが、もともと始まりは「すごいダンスin府庁」という企画で作品をつくらないかとお誘いがあったので、はじめから今回はダンスを作るものだと思っていたところがあります。出演者は倉田翠さんと松尾恵美さんでこの二人と作品がつくれて嬉しく思います。200m先にいる人を想定して、その人に向かってセリフを届けようとすると体の状態が変わって声も大きくなるから良い、ということをよく芝居を作る時に耳にするし、自分もそうゆうまずシチュエーションを与えて、その影響で自ずと体や精神の状態が変わるみたいなことを使ったりしていますが、今回はそうじゃない。逆にする。まず体や精神の状態を先に作って、例えばおなかに空気を沢山入れて大きな声を出す。で、そんな大きな声を出すという事はつまり200m先に人がいるのだな、ってことになる。そういう順番で物事が決まっていくことをやってみたいです。何かをなくしたから探しているんじゃなくて、探していること自体が独立してまず行われて、ということは何かをなくしているんですね、という事になる道筋。シチュエーションが先にあって体が変化するのはイージーな事で、まず体が変わってシチュエーションが変化する事をハードだと思っています。この作品は4月のアトリエ劇研スプリングフェスでも上演します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『肩甲骨と鎖骨』
演出:和田ながら
出演:穐月萌、高木貴久恵、田辺泰信
1936年に生まれ1982年に死んだジョルジュ・ペレックという小説家のことが、ずっと気になっている。記憶すること、思い出すこと、書くこと。その行為に向けてついやされた力の分厚さに、彼の(日本語に翻訳された)著作に触れるたび、いつもたじろぐ。精細に記憶すること、それを誤りながらも思い出すこと、そしてそれを執拗に書くこと。おそらくその行為に、わたしもずっとのめり込んでいて、そしてこれからものめり込んでいく。だからわたしは、彼の行為の(勝手な)継承者として、(勝手に)名乗りを上げようと思う。
肩甲骨と鎖骨は、ペレックが幼少時代、実際には骨折していないのに、骨折したことがあると記憶を食い違えていたところ。
======================
【演出家プロフィール】
〈村川拓也〉
演出家・映像作家。1982 年生まれ。2005 年、京都造形芸術大学卒業。2009 年まで、地点に演出助手として所属。独立後は演出家として活動を開始し、ドキュメンタリーやフィールドワークの手法を用いた作品を様々な分野で発表している。主な作品に 『ツァイトゲーバー』 (2011) 、『言葉』(2012)、ドキュメンタリー映画『沖へ』 (2012)、AAF リージョナル・シアター2013『羅生門』(2013)、『エヴェレットゴーストラインズ』(2014)など。『ツァイトゲーバー』は各地で再演され、2014 年5 月にはHAUHebbel am Ufer(ベルリン)の「Japan Syndrome Art and Politics after Fukushima」にて上演された。
〈和田ながら〉
京都造形芸術大学芸術学部映像・舞台芸術学科卒業、同大学大学院芸術研究科修士課程修了。2011年2月に自身のユニット「したため」を立ち上げ、京都を拠点に演出家として活動を始める。ユニット名の由来は手紙を「したためる」。主な作品に、俳優の日常生活からパフォーマンスを立ち上げた#1『巣』、太田省吾のテキストをコラージュし用いた#2『はだあし』など。KAIKA「gate#11」、「芸創CONNECT vol.7」にて作品を上演。2013年Dance Fanfare Kyotoの運営に携わる。
【企画について】
2011年、国民文化祭の一環として開催された『すごいダンスin府庁』でしたが、2回目からは誰に頼まれてやっているわけでもありません。だからもう、私の好きなことをすることにしよう、と思っています。今回は、演劇の演出家のお二人にそれぞれ作品を創ってもらいます。ダンス、演劇、どちらかであれば、どちらでもよいとお伝えしています。また、訳あって会場としていた京都府庁旧本館正庁が使えません。そのおかげで普段、ジャンルを超えた作家の制作場所として運営している、puntoという、会場に出会うことができました。とゆうわけで『すごいダンス』でも『in府庁』でもなくなりました。最後に、この企画にご協力いただいた皆様心より感謝いたします。
「すごいダンス」実行委長 倉田翠
【スタッフ】
舞台監督、照明:竹ち代毬也
音響:甲田徹
チラシデザイン:岡南杏奈
制作:竹宮華美
協力:東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)
助成:京都府文化力チャレンジ事業
主催:「すごいダンスin府庁」実行委員会