「モノ」とは、経済用語では一般に、価値が存在するものの事を指し、それは物理的存在だけにはとどまりません。
2011年秋「Antenna Media」が五条麩屋町にオープンをした同時期に、斜め向かいにオープンしたのが「アンティークきのした」でした。改装の時期も同じで、また、木下と市村が同年代だったこともあり、ご近所付き合いが始まりました。木下は骨董屋として、作られた製品に蓄積された時間までもを、仕入れて売ることで、人から人へと「モノ」の歴史をつなぎます。一方市村は、人々の生活の中での当たり前に目を向けながら、アーティストとして「モノ」に向き合います。
アンティークとアートという、別々の領域で活動しているように見える二人ですが、「モノ」上に蓄積された時間やそこにある物語に目を向け、新たな価値を見いだしていく行為が、二人の交点となり、新たな物語を生み出すのではないでしょうか。
本展での試みが、モノ、そして私たちの生活の中にある価値について考える新たな機会になればと思います。
※会期中は木下が、買い取り・査定をいたします。
関連イベント
◆クロージングパーティー
7月14日(土)18 : 00 ?
会場: Antenna Media
会費 : 無料(フード・ドリンク代は別途かかります。)
フード:秘密基地 カレー矢
◆木下による、買い取り・査定
時間 : 会期中随時