京都を中心に活動する児玉彩と児玉萌による展覧会を開催します。
本展では、『川影(かわかげ)』という想像上の生き物や鳥達が登場する小さな物語と、その世界観を表す絵画を発表いたします。
姉妹では初めての展示となります。どうぞこの機会にご高覧ください。
-prologue-
目を閉じ 耳を塞ぎ 息を止めて
動く川面に目を見遣る
遠いところからやってきたきょうだいは
靴をそろえて川べりにすわっている
小さいほうは言葉を紡ぎ
大きいほうは絵を編んで
見えぬ川影に深々とお辞儀をする
どうぞ、お変わりのないように
どうぞ、お変わりのないように
児玉 彩
1988年生まれ。2011年京都市立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業。アクリル、油彩による友人や家族などをモデルにしたポートレートを中心に制作している。本展では萌による物語の世界観を表す絵画を展示する。
<個展> 2013年 between(Gallery Ort Project/京都)
2010年 codama ayaka; room(Laboratory, RAD/京都)
http://www.behance.net/codama-ayaka
http://codama-ayaka.tumblr.com/
児玉 萌
1991年生まれ。京都市立銅駝美術工芸高等学校美術工芸科彫刻専攻にて絵画、彫刻を学ぶ。本展では自身が「散文」と呼ぶ、身近な自然や日本の口承の昔話などから発想し創作した短い物語を立体的に展示する。