竹本義太夫没後300年の節目に合わせ、能、狂言、歌舞伎等と並び日本を代表する古典芸能の一つであり、ユネスコ無形文化遺産に登録されている、人形浄瑠璃文楽の公演を行います。舞踊劇「二人禿」や京都ゆかりの演目として、義経と弁慶の「五条橋」の公演と、初心者でも文楽を楽しめるよう解説も行います。
【プログラム】
人形浄瑠璃文楽「二人禿(ににんかむろ)」「五条橋」の上演
太夫,三味線,人形遣いによる文楽の解説
【演目の紹介】
「二人禿」(ににんかむろ)
昭和16年(1941年)4月に大阪四ツ橋文楽座で初演。遊郭で行儀見習いのため,花魁に仕えている少女を「禿(かむろ)」と言います。上方の花街を背景に,客と遊女の恋の駆け引きを間近に見聞きし,自然と大人びる少女の姿が描かれます。
「五条橋」
文耕堂,長谷川千四(はせがわせんし)が合作した「鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき)」は,少年時代の源義経(牛若丸)と武蔵坊弁慶の出会いと源氏再興の発端が描かれています。「五条橋」はその五段目に当たります。京都五条橋で,牛若丸が武蔵坊弁慶を家来にするという有名な故事を舞踊劇にしたもので,対照的な二人の人物を表現する義太夫節の演奏に合わせて人形が演じます。