KUNST ARZT では、原田佳苗の初個展を開催します。
原田佳苗は、浮世絵の大首絵のように半身像や胸像の人物を中心に配置したポップな画面に、毒気たっぷりに示唆に富む強烈な絵画を描くアーティストです。
卒業制作展での大作「僕の私の幸福論(2014)」では、藤棚にぶら下がる子供達と“幸福”や
“幸”の文字を背景に、顰めっ面の少女が手話のような手振りで何らかのメッセージを鑑賞者に訴え、「転ばぬ(2013)」では、不気味な表情を浮かべるダルマの横で畳を突き破って現れた少女がダメだしをしています。方力鈞や張暁剛といった現代中国絵画の巨匠たちの作品に引けを取らない、オリジナリティのある絵画作品です。ご注目頂ければ幸いです。(KUNSTARZT 岡本光博)