グレゴリオ聖歌とは、8世紀末に生まれたローマ・カトリック教会で用いられる無伴奏の宗教音楽です。
声明は、仏教における伝統的な儀式音楽で、仏陀の説いた経典やそれらを解説した文章を朗唱する際に旋律をつけたものです。
同じ宗教音楽でありながら違うベクトルを持つ音の融合と、そこから生まれる化学反応が生み出す崇高な音世界。グレゴリオ聖歌は、あたかも大聖堂の天井高くへ舞い上がり、そしてゆっくり降りてくる歌声。片や声明は、低く裾野のが広がるようなじわじわと響き渡る伸びやかな歌声。同じ無伴奏男声ユニゾンでありながら、対照的な2つのハーモニーが見事に調和する時、魂を揺り動かす荘厳な響きが身体の心まで伝わります。この生でしか体験できない貴重なコラボレーションが、不思議な感覚と感動を呼び起こすことでしょう。
プログラム
<第一部>真言宗声明
出演:真言宗青教連法親会
「庭讃」(にわのさん)、
「散華」(さんげ)、
「唱礼」(しょうれい) 他
<第二部>グレゴリオ聖歌
出演:ミラノ大聖堂聖歌隊 指揮者:クラウディオ・リヴァ
主の讃歌「エテルネ・レルム・コンディトル」
クリスマスのアレルヤ唱「アレルヤ‐幼子が私たちのために生まれた」
クリスマスの奉納唱「エッチェ・アペルトゥム・エスト・テンプルム」
クリスマスの詠唱「歓び称えあおう」 他
グレゴリオ聖歌&真言宗声明 コラボステージ
声明:「理趣経善哉譜」(りしゅきょうせんざいふ)
グレゴリオ聖歌:「第四ミサのキリエ」 他