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KYOTO EXPERIMENT 2014 公式プログラム ティナ・サッター / ハーフ・ストラドル『House of Dance』
ジャンル
ダンス
演劇
形 態
公演
とあるタップダンス教室を舞台に、
この物語で描くのは、すべての些細で大切な事柄である
ニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動するティナ・サッターは、ニューヨーク・タイムズ紙から"超新星"とも評されるなど、30代にしてニューヨークの現代演劇シーンでその未来が嘱望される劇作家のひとり。自身でアーティスティック・ディレクターを務めるパフォーマンス・カンパニー「Half Straddle」を率いて公演を重ね、中でも近年、最も高い評価を得ている作品のひとつが『House of Dance』である。舞台は、とあるうらぶれたタップダンス教室。そこに集うインストラクターと生徒たちの4人は、それぞれ日々の暮らしや人間関係に身を砕きながら、ダンス大会の出場を目指してレッスンにいそしんでいる。決してセレブでもゴージャスでもない、索漠としてナイーブな人生。都会での成功への憧れとは裏腹に、彼らの満たされない思いやはかない希望が、皮肉混じりに描かれる。人生の機微を知的に浮かび上がらせる対話から見事なタップダンスまで、パフォーマーの高い表現力も見逃せない。心揺さぶられ、謎めいて、それでいてありふれた瞬間を描き出すこの演劇体験は、まさに人生の一コマそのものだ。