今年で5回目を迎える二葉葵展は、1400年の伝統をもつ京都最古の伝統祭事「 葵祭 」に使用される葵葉の再生・保存するために活動をしている AFUHI PROJECT (葵プロジェクト)に、物づくりを通じて賛同した京都の伝統産業に従事する様々な分野の職人集団、景アートによって平成22年から開催している展覧会です。
景アートとは、物づくりの世界で日本を京都が支え、その歴史ある物づくりを継承しつつ、100年後に続く新たな伝統産業を確立できるよう活動をしているグループです。
私達の夢は丹精に作られた当たり前のものが普通に身の回りにある豊かな暮らしです。当たり前のことが、現在では最も難しいことでもあります。私達一生懸命物をつくることしか出来ません。
しかしそれだけでは社会から取り残される時代へとなってきました。合理化によって物質的な豊かさを保てても、精神的な豊かな暮らしは継続することは出来ません。
今、日本が抱えてる数え切れない問題は高い技術力を過去の遺産とするのではなくより発展させた新たな社会にする工夫をしなければ根本的に解決出来ないと感じています。
二葉葵のもとに集まり繋がった職種の異なる景アートメンバー同士で触発しあいコラボレーションすることで互いを高め合い、新しい物づくりを模索し、挑戦しております。
先人達が切り開いた高い技術・素晴らしい伝統を継承し、新たなステージを作り上げることで100年後の伝統産業を確立してゆきたいと思います。