“建築”と“映画”を結びつつ、分断する“狭間”に開かれる新しい世界を探る「建築と映画の狭間」の関連イベント。
アクースモニウムとはフランスで考案された電子音楽のための演奏法。今回は、日本で唯一のプロフェッショナル檜垣智也氏による演奏つき上映。
【演奏】檜垣智也(ひがき ともなり)/作曲家・電子音楽家
<作品解説>
『ゴダールのソシアリスム』Film Socialisme
2010年/スイス、フランス/102分/35mm
監督:ジャン=リュック・ゴダール
出演:ジャン=マルク・ステーレ、アガタ・クーチュール
*2010年カンヌ国際映画祭<ある視点>招待作品
20世紀の歴史を織り込みながら、現代ヨーロッパを圧倒的な速度で描ききったゴダールの傑作。
『DUBHOUSE:物質試行52』
2012年/日本/16分/35mm
監督:七里圭、鈴木了二
音楽:池田拓実
2010年国立近代美術館における建築家鈴木了二のインスタレーション「物質試行51:DUBHOUSE」の記録映画。
『夢で逢えたら』
2004年/日本/20分/35mm
監督:七里圭
音楽:侘美秀俊
出演:安妙子、大友三郎
夢の中に迷い込んでしまったような、寄る辺ない不思議な切なさを湛えた実験的な短編。「この映画でできたことと、できなかったことが、僕のすべて」(七里監督)
『物質試行35:空地 空洞 空隙』
1996年/日本/16分/16mm
監督:鈴木了二
フラ・アンジェリコ「最後の審判」の墓地にある不思議な四角い穴。映画は穴の奥の“空洞”に入っていく・・・。ルネサンスから現代へと接続されることによって、忘れられた建築と都市が、夢の中からいま静かに覚醒する。