ローズピアノ(Rodes Piano)によるソロコンサート。藤枝守の「植物文様」や初期のピアノ作品を中心にしたコンテンポラリー作品の演奏。
【演奏曲目】
Mamoru Fujieda 藤枝守
Falling Scale no.1,2,3 (1975-77) フォーリング・スケール no.1,2,3
Doubles Resounded II (1990) ダブルス・リザウンディド II
Patterns of Plants, a Clavier Collection 「植物文様クラヴィーア曲集」より
Takuji Kawai 河合拓始
Thing #1#2 (2013) 何 #1#2
Ken Namba 難波研
Roses at moonlight for Rhodes piano alone (2014)
ローズ・ピアノのための「月明かりの薔薇」(委嘱新曲) 他
◆ローズピアノ(Rhodes Piano)について
Harold Rhodes(1910-2000)によって、1940年代にGIの慰安目的の音楽療法プログラムとして開発された。最初期は軍用飛行機の余剰パーツを用いて作られ、発音構造的にはトイピアノと似たものであった。これにピックアップをつけてアンプによって音量を増幅するように改良される。1959年から1973年までフェンダー社との合弁事業によって、Fender Rhodesの名で生産される。1973年独立後、75年くらいからFenderの名がロゴから消え、単純にRhodes Pianoと呼ばれるようになる。
構造はハンマーによって、トーンジェネレータという金属棒を叩き、トーンバーという捻った形状の金属板を共振させる。チェレスタとヴィブラフォンを想起させる独特の音色である。
登場以来、多くの著名ポップスアーティストたちから支持されて、エレクトリック・ピアノの代名詞的存在になる。
今回使用するmark Vは1984年に登場、事実上最後のRhodesである(2006年にmark 7として復刻されたが、現在生産されているかは不明)。チック・コリアがこよなく愛したことで知られる楽器。