第21回文化講演会
吉岡幸雄の色世界
「千年の色 百人一首の世界」
嵐山・渡月橋近くの小倉百人一首殿堂「時雨殿」では、各界でご活躍の先生方をお招きし、月替わりで文化講演会を開催しています。
今回は、日本の染色界の第一人者である吉岡幸雄先生をお招きし、植物染と百人一首の世界にも通じる日本の色にまつわるお話を伺い、伝統の良さや大切さを紐解いてみます。
■講師 吉岡幸雄(よしおか・ゆきお)
日本の染色界の第一人者。京都の染司よしおか五代目。1973年、大学を卒業後、美術図書出版の『紫紅社』を設立。1988年、父の後を継ぎ『染司よしおか』5代目となり、各種の植物から色を汲みだす『植物染』を行い、日本古来の色の伝統と技を守る。東大寺、法隆寺、薬師寺、伊勢神宮など古い社寺の伝統行事の染色に携わり、伎楽衣装、造り花、幡などの復元制作を行う。
●主な著書
『日本の色辞典』『源氏物語の色辞典』(紫紅社)
『王朝のかさね色辞典』(紫紅社)
『千年の色 古き日本の美しさ』(PHP研究所)
『日本人の愛した色』(新潮社)
『日本の色を染める』(岩波新書)など多数
■料金
無料(ただし、時雨殿の入館料は別途必要。高校生以上500円、小中学生300円)