地球研オープンハウスに寄せて、呈茶席「林鐘茶亭(りんしょうちゃてい)」を設けます。上賀茂の林のなかにたたずむ地球研ならではの立地をいかし、木漏れ日の美しさとともに、清涼な中国茶をご提供します。
茶事の担当は堀口一子さん。関西を拠点に、素材選びにもこだわり、暮らしの豊かさについて真摯に取り組んでいる女性です。茶席の制作は、京都精華大学建築学科をはじめとする学生有志。地球研スタッフが講師を務める、同学科「エコロジー空間演習」がきっかけとなって集いました。ホストは同演習講師陣。今回の呈茶席が、自然に寄り添う暮らしのあり方に思いをはせる、そんなひと時になればと思っています。所内見学のあいまにぜひ一服召し上がりにいらしてください。
*「林鐘」は旧暦六月の異名。開催時期(旧暦6/25)と林間の雰囲気を重ねています。旧暦を念頭に置くことで、季節や身近な環境への意識を促すねらいもあります。
*「茶亭」は茶店または茶室のこと。狭義の茶室より開放的で、茶店より洗練された趣を有する場ができたらという意向を託しています。
○地球研オープンハウス 地球研には、農政学、森林水文学、植物遺伝学、建築学、文化人類学、考古学、情報学、哲学…いろんな分野の研究者がいて、地球環境について、いろいろなことを考えています。毎年夏に開催されるオープンハウスは、一般のみなさんに所内を開放し、さまざまな研究内容について対話したり体験したりして、「環境と文化のつながりを知る」ことができるイベントです。