京に菊の花が咲きほこる-。
平成二十六年の天皇陛下御即位二十五周年と傘寿に先駆けて、大正天皇及び昭和天皇の御即位時に使用された高御座(たかみくら)・御帳台(みちょうだい)の模型をこの秋特別に展示いたします。高御座とは天皇の玉座のことであり、御帳台は皇后の座所を意味します。
象彦の所有する本模型は、京都御所紫宸殿にある実物と同時期(大正2年から4年)に並行して作られ、現在日本で確認されている三点の模型の中でも、その造りは特に精巧であるとされており、職人の技を随所に見ることができます。
また、その他にも長い歴史の中で国を象徴する花となった菊を大胆にあしらった「菊定紋手箱」をはじめとする‘菊’をモチーフにした作品群と「富士東下り蒔絵広蓋」などNIPPONにちなんだ蒔絵(まきえ)作品を一堂に集めご紹介いたします。
選りすぐられた珠玉の名品をご堪能ください。