2009年、府庁旧本館利活用応援ネットと EchoTour 振興委員会は春の一般公開併設イベントとして京都を中心に活躍する新鋭アーティストを起用したアートイベント「EchoTour」を開催致しました。その目的は歴史ある旧本館の場所のエネルギーとアーティストの感性が響き合う空間を巡り、場所と作品双方の魅力を引き出すと共に府民を中心に広く旧本館を周知する事でした。
Echo Tour は ’12 年度の開催で4回目を迎え、多くの方々にご協力いただき4年間で延べ4万人を動員することが出来ました。また、春の一般公開に併せ毎年開催することで府民にイベント が認知されるにつれ、会場である旧本館の知名度向上にも貢献し当初の目的である周知において 一定の成果を上げたと言えるでしょう。
その一方、継続的な府民による利活用の面ではイベント集客とその広報からの周知を主な目的としていた為、あまり効果的であるとは言えませんでした。また、毎年新たなテーマを設け開催していたとは言え4年間毎年開催してきたことで、イベントとしての鮮度は失われつつあり従来の目的を果たす為の機能の低下も否めません。
以上の事を鑑み4年間の開催を経て初期目標である「府民への周知」から、次のステップである「府民による活用」へと目標をシフトする時期と考え、「EchoTour」に変わる新たな春の一般公開(本年度より「観桜祭」に名称変更)併設イベントとして、そして具体的な活用提案の意味も込め「美術館を作る」をコンセプトにアーティストだけでなく一般の方も参加する「MuséeActa(ミュゼアクタ)- 京都府民美術館 -」を開催致します。
桜と共に京都の真ん中に出現する期間限定の美術館「MuséeActa」で皆様のご参加、ご来館をお待ちしております!