田中加織は、東洋思想・日本庭園文化を題材に、丸くぷっくりとかわいいデフォルメ、ヴィヴィッドな色彩の繊細な配色によって、人工自然物を肖像画のように画面中央にどっしりと描き、庭園のように愛でることのできる独自の絵画世界を構築してきました。
数年前から絵画制作と平行して行ってきた樹脂粘土による造形物も含めて、一見して田中加織の作品であることが認識できるオリジナリティを獲得しています。
本展では、須弥山(世界の中心の山)という宇宙観思想を題材に、絵画と樹脂粘土を使ったインスタレーションから構成されます。ご注目頂ければ幸いです。(KUNST ARZT 岡本光博)