ギャラリーをコンビニに見立て、店内(画廊空間)には、丹念に刺繍の施されたカップヌードル(池田慎)、「プ」という文字だけで構成された新聞(高橋里枝)、パッケージだけの商品(榎本奈々子)、☆だらけのラッキー過ぎるピノ(タカスカナツミ)などの’アートな商品’が揃っています。入店(廊)ごとに屋外にファミマのメロディーが流れ、ヨコシマになったローソンの制服を着る店員(岡本光博)がいます。またB室では、社会におけるコンビニの存在を独自の視点で切り取った写真作品(木村彩乃さん)も合せて展示します。ある意味、最大公約数的に万人向けであり、便利で、実用の極みであるコンビニと、マニアックで、便利という概念にほど遠く、実用性に関してもほぼ皆無であるアートは相反するものなのかもしれません。