100円ショップで購入したカラー・シールを用いた大がかりなインスタレーション作品を制作しはじめました。シールとは何かという問いがその出発点です。シールの歴史は、8000年前の、例えば手紙に封をするための封蝋にまで遡ることができます。このように、シールについての歴史・哲学について記述するかたわら、私は歴史的な事例を模したり、カラー・シールを用いた自分の作品を組み合わしたりして作品を制作してきました。本展では、コンセプトとしてのシールを扱うにあたり、展覧会を包括的なインスタレーションとみなして展示を行っていきます。[文:Julie Pereira]