絵画。M200号の大作3点を中心に、約10点。
「光の中へ眼差しを晒して、拡がる三次元の空間や無音のまま刻まれる四次元の世界をどのように二次元の画面に現すことができるのか、不確定な行為を繰り返しています。いつもその手探りの感覚が、どんな行為に似ているだろうと考えていて、窓を開け放したり、フェンス越しに眩い庭を見やったり、空を映す水面を見つめたり、果ては壁に留まる蠅の軽さや、沼に棒を立てる感触にまで想いを巡らせたりしました。空に投網を投げ上げるように画面にグリッドを押し拡げドットを引っ掛けて行く。描いたり消したりを繰り返しながら、目を見開いて光の粒や時の経過が画面に立ち上がってくるのを待ち続ける。これが現在の私にとっての最もリアリティーのある制作方法です。」(近藤千晶/倉敷芸術科学大学美術工芸学科准教授)
オープニングパーティー
2012年12月1日(土)17:00〜19:00