人の知覚のあいまいさや相対性を軽やかに顕在化させる試みで注目を集める飯川雄大(1981年兵庫県生まれ)。これまで《時の演習用時計》《時間泥棒 -Half Time project-》《Very Heavy Project》等、ビデオ作品を手がけてきましたが、近年は写真作品に取り組んでいます。本展では、「なんとなく見えなくなって、なんとなく見えてくる」光の深いグラデーションを作り出した表題シリーズから新作を含めた写真作品12点を展示いたします。本展は、成安造形大学【キャンパスが美術館】で開催される総合芸術祭・セイアンアーツアテンションVOL.3「CHI-KEI|風土のかたち、ながめ、かかわり」内の企画です。計12ギャラリーのうち最も大きなスペース・ギャラリーアートサイトを、本展のために大胆に変貌させました。同タイトルで開催された、今夏の児玉画廊での個展(京都/東京)を経て、さらに内容を発展させ見応えのある構成となっております。
会期中11/10(土)16:00からはアーティストトークを開催。初期作品から飯川の作品に注目してきたという木村絵理子氏(横浜美術館 主任学芸員)をゲストに迎え、本人とともに飯川作品の核心に迫ります。