KUNST ARZT では、2年ぶり5度目となる、
三宅佑紀の個展を開催します。
三宅佑紀は、記憶の中にある一場面を、
記憶だけを頼りに表現するアーティストです。
本展は、アーティスト独自の見せ方として
確立してきた「絵画作品を床に平置き展示する」
構想です。
まるで落ち葉のように重力からも解放された
軽やかさと、天井照明を均一に受けることで、
独特の淡いパステル描写が
壁面展示とは違う表情を見せます。
また本展タイトルの「ミルラ」とはミイラの語源とも
なった香料であり、永遠に保存されるようにとの
願いを託して、ミイラに巻く布を浸したそうです。
ミルラを感じるように、床置きの作品たちの
大切な記憶を鑑賞ください。
(KUNST ARZT 岡本光博)