【京都精華大学芸術学部の授業「現代アートプロジェクト演習4」の受講生たちが企画運営する展覧会】
京都精華大学芸術学部の授業「現代アートプロジェクト演習4」の受講生たちが企画運営する展覧会「既知との遭遇 北浦和也×やんツー」を開催します。
本質的に人間は「未知」に惹きつけられます。新種の生物、人類の起源、UFOなど、人はこれまでさまざまな「未知」に魅了されてきました。同時に、得体の知れないものに近づきたくないという、「未知」に対する怖れの心理が働くのも事実です。逆に「既知」はワクワクするような魅力には欠けますが、親しみやすく近しい存在です。では、「未知」の中に「既知」が顔をのぞかせていたらどうでしょうか。あるいは、「既知」が生み出す世界が「未知」のものだったら??
本展では、主に木を用い、人や動物などのモチーフをスケールと文脈を無視して組み合わせ、見たことのない世界を創り出す北浦和也と、見慣れた既製品にデジタル技術を組み込み、人間の行為を情報技術が代替する自律型の装置を作品として提示するやんツーを紹介します。一見して対照的な北浦とやんツーは今回、互いの稀有な世界観が交差するコラボレーション作品にも挑戦します。
わたしたちは大人になって、世界が沢山の「既知」で埋め尽くされたと錯覚しがちです。しかし実際、世界は未だ解き明かされていない「未知」に占められています。子供の頃のように、「未知」に新鮮な目で向き合い、想像を膨らませ、心を躍らせてみませんか。「既知」を逆手に取って、新たな「未知」を体感してみませんか。 今回はそれを「既知との遭遇」と呼んでみたいと思います。
《出品作家》
北浦和也/やんツー