京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスクでは、2021年3月23日(火)から4月4日(日)まで、2階展示室にて、田中昭二 作品展「花寂く-LONELY BLOSSOM/2021+BLOSSOM IN NIRVANA/2020 PIEZOGRAPHY RECONSTRACT-」を開催いたします。
「花寂く」は、新作「LONELY BLOOSOM」に、2020年春に展示したピエゾグラフィーによるファインアート作品「BLOSSOM IN NIRVANA」を再構成したものを併せた展示である。
コロナ禍により満足のいく展示が行えなかったこともあり、1年後に改めて展示が実現することになった。
新作はピエゾグラフィーではなく、モノクロームに調色を施した、アクアレリーなマットファインアートであるが、日本的風景に淡い花を透過させた「どこでもない、もうひとつの場所」としての「ニルヴァーナ」を、1枚のプリントに浮かび上がらせる。そんな世界観はそのまま残し、パンデミックという「禍」の下で寂しく咲いていた花々に、深呼吸をさせたかった。
出口の見えない世界を、仄かに照らす、もうひとつの「光源」あるいは「彩」として、ここで咲き続けて欲しいと思った。