今回、展覧会の会場となる京都 CLUB METRO は、オープン当初から現在まで続くドラァグクイーン・パーティー 「DIAMONDS ARE FOREVER」をはじめ、国内外を問わず数多くのアーティスト、カルチャーが交わる京都のクラブ カルチャーの中心地として知られています。このたびの新型コロナウイルスによって、多くのライブハウス、クラブはイベントの中止による存続の危機に立たされることになりました。CLUB METRO もまた、同様に一時中断を余儀 なくされた場所の一つでもあります。今回の展覧会では、CLUB METRO の空間を自由に回りながら、今尾のサウン ドインスタレーション作品「work with #9 (CLUB METRO 空調設備 )」を体験することができます。今年でオープン から 30 周年を迎える CLUB METRO の空間は、これまでいくつもの音が鳴り続けていたあの場所は、ひとときの中断 のあとで、私たちに何を語りかけるのでしょうか。今尾拓真の京都初個展となる今回の展覧会にぜひご期待ください。