|出演出品|
minoru sato + ASUNA
ファビオ・ペルレッタ Fabio Perletta
柳沢英輔 Eisuke Yanagisawa
大田高充 Takamitsu Ohta
|坐禅指南|
両足院副住職 伊藤東凌 Toryo Ito
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実験音楽を中心にしたイベントです。演奏の他、フィールドレコーディングのリスニング、音を聞くこと導入にした坐禅体験も行います。市中の山居のような音の豊かな寺院が会場です。実験音楽に関心のある方に限らず、音を聴くことに興味を持っている方々に広く集まっていただけたら幸いです。
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私たちは日々たくさんの音に囲まれて生活しています。そのなかで耳はそれらの音を意識/無意識のうちに自分に必要な音とそうでない音とに選別し、ときに環境のなかで鳴っている豊かな音までも不要なものとして切り捨ててしまっています。
私たちは今回『ほどける耳』と題したコンサートで、ただただ音を受け入れる時間を設け、音を選別し特定のものだけに耳を傾けようとする硬直した聴取のあり方に対し、絡まった糸が緩まり、ほどけていくような開かれた体験ができないか、試みたいと思います。
公演プログラムは、空気オルガンとガラス管を用いて音の物理現象に着目した音楽を奏でてきたminoru sato+ASUNAのデュオ(関西初公演)、イタリアから日本文化に造詣の深いサウンドアーティスト ファビオ・ペルレッタ、フィールドレコーディングから文化人類学を紐解く柳沢英輔、自然現象を扱ったインスタレーションを行う大田高充の4組が演奏やインスタレーション展示を行います。
また本公演は、様々なテーマの勉強会を行っている学びの場『多聞会』(「広く多くのことに耳を傾ける」という意)との特別共催企画となります。多聞会を主催する両足院副住職・伊藤東凌氏から、音を聞くことを基点に坐禅の手解きをしていただきます。会場となる両足院は市中とは思えないほどの豊かな庭を配しており、生命感溢れる音風景が私たちを囲みます。
たくさんの音を用意してお待ちしています。耳がほどける時間を是非ご堪能ください。