アルティザンジャパネスク1F展示室にて、加藤文彦「GIFTS OF MAY」を開催いたします。
花でも鳥でも、水でも光でも、木でも石でも、すべてわたしたちに喜びを与えてくれるものは、写しになりイメージになって広がるとき、新しいいのちを得て生き直してくれる。
イメージは見る人に伝達される。見られることでイメージは、魔法の杖の一振りを受けたかのように、新しいいのちと新しい居場所を与えられる―見る人の内で。
写真は、一枚の平面だが、何でも吸収する無限に広い空間のようなところがある。見る人の数だけ思いが積み重なり、家のようになる。すべての人の重みに耐える床のように、軽くて強い写真を皆さんに見て頂くのがわたしの夢だ。
今回の写真展は、葵祭と時を同じくして、夢のような新しい写真美術館の力もお借りして、五月の賜物、五月生まれのイメージたち、木や花や虫や水や岩などに集合をかけて、軽くて強い写真の夢に向かって一歩踏み出したいと思っている。