「赤い糸」 上田寛 絵画作品展

ジャンル
  • 美術
形 態
  • 展覧会
テーマ「赤い糸」

まだ人がこの世に存在していなかった遠い昔から、さまざまな物質や物体そして現象は存在していて、それらは自然界の中で、関係性や連続性によって成り立っていました。
全体と部分の区分もなく、すべては調和で維持されていたのですが、のちに人は物事それぞれ個別に「名前」や「形」を定義付け、「意味」をも持たせました。
そして世界は人の認識によって形成されるようになったのです。


東日本大震災と原発事故のあと、自然と人間のかかわりや、物の発展と人の幸福、物と自然の関係などをあらためて考えるようになりました。

人の幸福のための開発が、自然破壊を生じ、結果人に不幸をもたらすことがあります。
動物を愛おしむというのも人の都合で、それは時に動物にとっては不都合な自体をおこします。
世界は人の都合によってさまざまな自体が生じます。
しかし自然にはまだまだ人智が及ばない領域や力があるのです。

元々世界は一枚の布(織物)のように明確な境目はなく、随所で密度や状態が違うものが流動的に連続していたのでしたが、人はそれを分断し、あらたな関係性をもたせるために再び繋ぎ合わせたのです。
縫い合わせが悪いと、そこからまたほころびが生じ、伝搬し、離れた別の部分にまたほころびが生じます。

あらゆる物事は単独では成立せず、物と物、物と人、人と自然は常に相対的なつながりで成り立っています。

このようなさまざまな物事のつながりを、赤い糸によって表現しました。

イベント情報

日時
2014年12月10日(水)~ 2014年12月16日(火)
11:00~19:00(金曜日20:00まで/
最終日16:00まで)
場所
[東山区]
京都市東山区四条通祇園町南側
ギャラリー西利

阪急河原町駅1番出口より徒歩7分
 京阪祇園四条駅6番出口より徒歩2分  
料金
無料
問合せ先
ueda.kns@gmail.com
090-8389-9813
※内容は変更になる場合があります。詳細は各イベント主催者にお問い合わせください。
※チケットや申込みが必要なものは、売り切れあるいは定員に達している場合があります。ご了承ください。