和琴(わごん)とは神樂歌、久米歌、東歌、大歌(宮廷儀式で歌われる歌謡)の演奏で用いられる楽器です。今回は平安時代に成立したと考えられている「琴歌譜」という文献を読み解く事により、譜を起した和琴と歌による「茲都歌(しづうた)・歌返(うたいかえし)」の2曲からプログラムが始まります。六弦の和琴と十三弦の箏。古代から現代へ・・・様々な「コト」と「ウタ」の響きをお聴き下さい。
【曲目】和琴と歌による「植物文様~琴歌集」(藤枝守作曲:新作初演)、箏歌~歌と十三弦箏のための(細川俊夫作曲)、秋風の曲(光崎検校作曲)、茲都歌・歌返(訳譜:増田真結)、箏唄と五人の奏者のための「未言」(増田真結作曲)
【演奏】中川佳代子(箏・和琴・歌)、丸田美紀(20絃)、麻植美弥子(17絃)上中あさみ(打楽器)、小棚木優(チェロ)長坂志野(コントラバス)
〈共催〉京都芸術センター
〈後援〉沢井箏曲院、京都三曲協会、(公財)京都市芸術文化協会
*平成26年度(第69回)文化庁芸術祭参加公演
〈和琴所蔵〉京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター