予言と矛盾のアクロバット レクチャー「SEARCHING FOR EURASIA-ユーラシアを探して」

ジャンル
  • 美術
  • その他
形 態
  • レクチャー
  • トーク
  • その他
ヨーロッパ(Europe)とアジア(Asia)は、異なる二つの文化ではなく、一つの大陸文化ユーラシア(Eurasia)である。そう考えたヨーゼフ・ボイスとナム・ジュン・パイクは、1963年から生涯を通じ、「ユーラシア(Eur-Asia)」と呼ばれる作品シリーズに取り組んだ。
彼らは、キリスト教世界とその東方に位置する世界を、また、第二次世界大戦後イデオロギーによって分裂した「西」と「東」を、一つの「ユーラシア」として融合させようと試みたのだった。

今夏、ベルリンで活動する新進気鋭のキュレーター・渡辺真也を京都に招き、レクチャー「SEARCHING FOR EURASIA-ユーラシアを探して」を開催する。
渡辺は、ボイスとパイクの構想した「ユーラシア」を実証すべく、2013年、ドイツから日本へと陸路で横断しながらリサーチを行い、ヨーロッパとアジアの文化的連続性を探った。そこで彼は、我々の想像を遥かに凌駕する、多くの連続性を発見した。
日本人のルーツの一つとされるブリヤート人の白鳥神話とボイスの故郷の白鳥神話、モンゴルのシャーマンが降ろした魂が語る元寇の秘話、弥勒菩薩の印から辿るキリスト教イコン、そして京都の奇祭に込められた謎…。

取り返しのつかぬ程までに世界の分断が昂進する現在、ボイスとパイクの「ユーラシア」活動の分析を通じ、失われた繋ぎ目を回復することを試みる。


<講師略歴>

渡辺 真也 Shinya Watanabe
1980年静岡県生まれ。インディペンデント・キュレーター。ベルリン工科経済大学講師。ニューヨーク大学大学院修士課程修了後、コマーシャルギャラリーのマネージャー経験を経て、キュレートリアル活動を開始。
ヨーロッパとアジアを一つの大陸文化ユーラシアとして融合を試みた「ヨーゼフ・ボイスとナム・ジュン・パイクのユーラシア」論を、ベルリン芸術大学博士論文として執筆すべく、2013年、ベルリンから日本へと陸路で横断を果たした。
http://www.shinyawatanabe.net/

イベント情報

日時
2014年8月23日(土)
15:30開始
場所
[中京区]
京都芸術センター
京都市中京区室町通蛸薬師下る

地下鉄烏丸線「四条駅」下車、22・24番出口から徒歩5分
阪急京都線「烏丸駅」下車、22・24 番出口から徒歩5分
地下鉄東西線「烏丸御池駅」下車、4番出口から徒歩10分
料金
500円
URL
https://www.facebook.com/events/296433323863820/
チケット/申し込み
事前申込不要
主催
原智治
問合せ先
tomoharu_hara@ybb.ne.jp
※内容は変更になる場合があります。詳細は各イベント主催者にお問い合わせください。
※チケットや申込みが必要なものは、売り切れあるいは定員に達している場合があります。ご了承ください。