「New Intimacies / ニュー・インティマシー - 親密すぎる展覧会 -」

ジャンル
  • 美術
形 態
  • 展覧会
  • その他
普段、アートの世界では、作家性という「個人」を軸とした、美術館での個展、モノグラフ、批評もしくは論考が 展開されている。そこではアーティストと他者との関係性は、脚注に留まる。では、スタジオをシェアしている仲間の作品の無意識な相互影響、食事の時に会話 したあるアイディア、一緒に訪れた特別な場所での共通の体験などは、いったいどう作品に記録されているのだろう。

この展覧会は、アーティスト、またはアートに深く関わる者で、あえてカップルである8組を招待する。彼ら、彼女らは、必ずしも常にコラボーレーションをする間柄ではない。そこでは批判もあるだろうし、妥協もあるかもしれない。棲み分けのようなものもあるかも知れない。ある時、その関係は何かしら終わりを迎える可能性もなくはない。でもそこにある「親密さ」とは何か?

現代の社会では、テクノロジーの進化や、インターネット、スマホの普及により、どこで今、何が起こっていて、 何が話されているのか、私達はほとんど瞬時に知る事が出来るし、遠くの知人の極めてパーソナルな出来事をあたかも身近な事のように共有できる。人と人との 関係は世界規模に拡大したけれど、やはりそこでは「親密さ」が通貨となっている。

感情の衝突や、日常性を通して育まれた「親密さ」、テクノロジカル・コミュニケーションを介した「親密さ」、 相手の作品を理解しようと、通常の鑑賞者以上の努力や好奇心の果ての「親密さ」。このような「親密さ」を通過してアートという価値を共有している(かに思える)自らのパートナーにこの展覧会は焦点をあてる。そしてここでは、出来るならば、カップルとして共同の作業の中で作品を制作していただきたい。カップルは、小さな単位ではあるが、そこには、複雑な関係性が時間軸と感情の軸の中に存在している。その作品は、現代の超高度情報社会において、新たな「親密さ」として通常化するだろう。

文字通り「親密すぎる」関係であるカップルが、展覧会を通じて新鮮な価値を提示し、パブリックな場で交差させ ることで、ひとつの可能性を開くことができるのではないだろうか。「愛」と呼んだら大げさだが、私達は「New Intimacies/ニュー・インティマシー -親密すぎる展覧会-」を通じてそれを探求する。

イベント情報

日時
2014年7月18日(金)~ 2014年8月31日(日)
12:00〜19:00
会期中無休
場所
[南区]
ホテルアンテルーム京都 Gallery 9.5
〒601-8044 京都府京都市南区東九条明田町7番

JR京都駅八条東口より徒歩15分
地下鉄烏丸線九条駅より徒歩8分(4番出口を烏丸通南へ直進、烏丸札ノ辻交差点を右折、30m直進左手)
東寺まで徒歩18分
料金
無料
URL
http://newintimacies.tumblr.com/
問合せ先
アブストラクト実行委員会 2014 田中和人
abstract.iinkai@gmail.com
※内容は変更になる場合があります。詳細は各イベント主催者にお問い合わせください。
※チケットや申込みが必要なものは、売り切れあるいは定員に達している場合があります。ご了承ください。