大学1回生の頃から付き合いがある鬣くん。
良い作品もつくったときも、とてつもなく悪い作品をつくったときも、だいたい傍でみて来た。
でも近頃、2人とも大学を卒業して時間が経ち、生活環境が変わったこともあり、
鬣くんが何に興味があって、どんな絵を描こうとしているのか、前ほどわからなくなった。
今回の『鬣くん、最近どんな絵を描いているの?』は鬣くんの絵の展覧会。
ARTZONEで鬣くんの絵画と鬣くんと僕の三者で話をしてみたい。
だがひょっとするともう絵なんて描いてないかもしれない。たまにそういった不安が頭をよぎる。
もし彼がつくらなくなったら、僕と鬣くんのあいだに横たわっているものはなくなってしまうのだろうか?
キュレーターと、つくらなくなったアーティストとの関係はどうなるのだろう?
でも鬣くんは何かしら描いているはずだ。しかも良い作品を。それをみんなでみたいと思う。
堤 拓也(本展企画者/ARTZONE ディレクター)