大洲大作「光のシークエンス」

ジャンル
  • 美術
形 態
  • 展覧会
 ギャラリー・パルクでは、2014年4月22日[火]から5月4日[日]まで、大洲大作による個展「光のシークエンス」を開催いたします。
 本展は2013年に幕開けし、今年で2回目の開催となる国際写真フェスティバル「KYOTOGRAPHIE」のサテライト展である「KG+(ケージープラス)」への参加展覧会です。また、Gallery PARCでは同期間あわせ、3つの写真展を連続開催いたしますが、本展はその第二弾となる展覧会です。
 大洲大作(おおず・だいさく/1973年・大阪府生まれ)は、1994-95年まで大阪国際写真センター(現、IMI 写真表現大学)にて写真を学ぶとともに、1997年に龍谷大学文学部哲学科を卒業。以後、京都・大阪・ベルリンでの発表を経て、2012-13年には東京ステーションギャラリー 再開館記念企画「始発電車を待ちながら」展へと出展するなど、着実に活躍の場を広げています。
 代表作である一連の『光のシークエンス』は、そのすべてが列車やバスの内からガラス窓越しに外に向けられた眼差しによるもので、車窓というフレーミングの中に通り過ぎる風景を「連続する光の有り様」として、見慣れた、あるいは初めて訪れた旅先の風景は光に還元され、そこに目に見えない「光景」を浮かび上がらせています。また、その光はストロークや滲みを持った線・面となって、そこに絵画的な抽象性をも見せるものであり、この点から大洲はファインダーによるフレーミングによってプリント上に光景を「描き出している」とも言えるのではないでしょうか。
 流れる(スクロールする)風景からカットアップされた美しくも幻想的な「一瞬(1コマ)」の光景は、「写真」としての本質的な特性を最大限に活用したものであり、写真ならではの表現として見ることができます。しかし、それらが集積・展開される本作において、それぞれの作品は「断片」としてゆるやかな繋がりを見せはじめ、そこに光(時間)の連なりといった事象のみならず、日常や旅情の中にある茫漠とした「物語」をも鑑賞者に起想させるものとなります。
 ひとつひとつのコマは鑑賞者の記憶や想像を含みながら、再び連なり、スクロールをはじめます。そして、いつしかそこにもうひとつの「目に見えない光景」をも描きはじめるのではないでしょうか。

アーティストステートメント
車窓にうつろう光を追って、旅へ。まなざしを頼りに、目には見えない光景をうつし出す、近く遠い場所へ。
space B(2010年)、東京ステーションギャラリー(2012-2013年)での企画展に続く《光のシークエンス》新たな路程。
車窓にうつり、滲む、光と景(かげ)をうつす代表作を、新作を交え展示いたします。

イベント情報

日時
2014年4月22日(火)~
11:00〜19:00 (金曜日のみ20:00まで、、最終日は18:00まで)
毎週月曜休み
場所
[中京区]
Gallery PARC
〒604-8082 京都市中京区三条通御幸町弁慶石町48三条ありもとビル

http://www.galleryparc.com/aboutus/

料金
無料
URL
http://www.galleryparc.com/exhibition/index.html
問合せ先
Gallery PARC
TEL:075-231-0706
EMAIL:info@galleryparc.com
※内容は変更になる場合があります。詳細は各イベント主催者にお問い合わせください。
※チケットや申込みが必要なものは、売り切れあるいは定員に達している場合があります。ご了承ください。