岩田萌、木田小百合は過去に記憶の標本化をテーマに制作した「記憶の標本」展を開催しました。
「ミクロ マクロ ループ」は二人で行う2回目のインスタレーション展です。
今回私たちが扱うテーマは大きさの相対性の問題です。
特に、文学や哲学や科学など多くの分野で追求されている入れ子のテーマに着目し、作品制作を行いました。
入れ子構造の世界では、モチーフは内側そして外側に向かって無限に拡大縮小していきます。
そしてその全体像が生み出す目眩の感覚は、私たちを戦かせながらも魅了してやみません。
二人が個々に制作した作品群がどのような全体像を構築するのか。
願わくは、入れ子構造が生み出すような、目眩の世界を描き出してほしいと思います。