新incubation5 生田丹代子×佐々木友恵「時代(とき)をかさねる ―心と技―」展

ジャンル
  • 美術
形 態
  • 展覧会
ベテラン作家と若手作家が向き合い、互いに触発し合うことで現代美術を様々な角度から捉え見通す「新incubation」。5回目となる本展は、素材に秘められた可能性を探る二人の作家、生田丹代子と佐々木友恵の作品を紹介します。

1980年代より一貫してガラス素材を用いた造形作品を制作している生田丹代子。光の反射と屈折によって様々に表情を変化させるガラスの造形物は、わずか5mmの薄くて脆い板ガラスを少しずつずらし重ね合わせることで生み出されています。
2004年より京都市立芸術大学で漆工技法を学んだ佐々木友恵は、漆を用いて幼少期の記憶イメージを描き出します。画面の奥に別の空間を感じさせる漆黒の艶やかな画面は、漆を薄く重ねては削り、また重ねるという行為を何度も繰り返すことでつくり出されます。

硬質なガラスと柔らかな漆。光を透過するもの、吸収するもの。相反する二つの素材。素材と丁寧に向き合うことは、それぞれに生田と佐々木の心に浮かんだイメージ―光の形や幼少期の記憶など―を具現するための欠かせない作業であると言えるでしょう。
素材を重ね、ときを重ねた二人の作家による展覧会をぜひご高覧ください。


[関連企画1]アーティスト・トーク
本展出品作家、生田丹代子と佐々木丹代子によるトーク。
日時: 11月22日(金)16:00 ~ 17:30
会場: ミーティングルーム2

[関連企画2]対談「素材へのまなざし」
出展作家と米原有二(工芸ライター)による対談。
日時:12月21日(土)15:00 ~ 16:30
会場:ミーティングルーム2

※関連企画はすべて申込不要・入場無料

イベント情報

日時
2013年11月22日(金)~ 2013年12月26日(木)
10:00~20:00
場所
[中京区]
京都芸術センター ギャラリー北・南ほか
〒604-8156
京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2

地下鉄・烏丸線「四条駅」/阪急・京都線「烏丸駅」22番・24番出口より徒歩5分
市バス「四条烏丸」バス停下車、徒歩5分
料金
無料
URL
http://www.kac.or.jp/events/9131/
問合せ先
TEL:075-213-1000
FAX:075-213-1004
Email:info@kac.or.jp
※内容は変更になる場合があります。詳細は各イベント主催者にお問い合わせください。
※チケットや申込みが必要なものは、売り切れあるいは定員に達している場合があります。ご了承ください。