京都市立芸術大学大学院で彫刻を学び、現在は絵画や
映像作品、写真作品等を分け隔てなく制作している
若手作家 冬木遼太郎の個展を開催します。
「瞬間的に判断する感覚を身につけるため」「絵を描くときに
起こる“変換”のような“圧縮”のような現象の扱い方を学ぶこと」
(アーティスト・ステートメントより)という2つの動機のもとに
描き始められた絵画作品の初展示に加え、
「瞬時に判断を重ねてゆく練習(=絵画)」を経て、再び志向された
立体作品も展示します。 そのような、形式や手法、技術そのものを
最終目的としない試みは、言い換えるなら自分自身が無意識的に
社会化されてゆく中で、イメージを通じて自己の
オリジナリティを保ち続けることの意思の現れと言えるでしょう。
今回は、作品展示はもちろんのこと、会期中のイベントを通じて
作品や作家自体について、積極的にことばにすることを目指します。
展覧会に集った人たちとともに、冬木遼太郎の作品について
思考を巡らし、そこから逆照射的に自分自身の固有の視点に
ついて考えられればと思います。
▼関連イベント
オープニングレセプション
2013年11月30日(土) 18:00 〜 20:00
トークセッション「話すこと話せること話されること」
2013年12月7日(土)/ 18:00 〜 19:30 / 入場料:500円
冬木遼太郎(本展出品作家)× 堤 拓也(本展企画者)×
保坂健二朗(ゲスト/東京国立近代美術館主任研究員)
トークイベント「展示は机上か?」
2013年12月17日(火)/ 18:00 〜 19:30 / 入場料:500円
スピーカー:岸井大輔(劇作家/PLAYWORKS主宰)
▼冬木遼太郎(ふゆき りょうたろう)
1984年大阪府生まれ。2008年、京都造形芸術大学 情報デザイン学科
先端アートコース卒業。2010年、京都市立芸術大学大学院 美術研究科
彫刻専攻修了。主な展覧会に、「Invasion, Lay, late result」CAP HOUSE/
神戸(個展、2007年)、「Welcome」 サイギャラリー/大阪(個展、
2010年)、「SAYING」 ハイネストビル/京都(個展、2011年)、
「ANTEROOM PROJECT」 ホテルアンテルーム京都(グループ展、
2012年)などがある。2010年京都市立芸術大学制作展 大学院市長賞 受賞。