フォトギャラリー・アルティザン京都では、2013 年9 月5 日(木)から10 月31 日(木)まで、写真家・清永安雄の写真展『瞼裏(まなうら)の心象風景』を開催いたします。
皆さまには、目をつぶると暗闇のなかにチカチカと「点」や「線」の光の模様を見たという経験はありますか?明るく光るものや、流れ星のように飛び交うもの、時には爆発するかのように輝きを放つもの、人それぞれの見え方があると思います。本展にて清永安雄が表現したものは、まさしくその「光の模様」であって、他者には見ることができない自分だけの「光景」を、写真という技法を用いて、心の内側をさらけだし、表すかのように切り取った作品となっております。
同氏は「写真家にはライフワークのひとつとして“見たことのないものを写真に撮りたい” という願望がある」といいます。制作は、背丈以上の大きな木板にペンキや水、竹ボウキを使って、幾度となく自由に描き、描き、写真に撮る。この作業を何度も繰り返すうちに、徐々に自らの心の奥底へ入り込み、ひとつの作品として昇華させたとのことです。
この機会に、絵画とはまた違う、写真という技法でなければ表現できなかった同氏の意欲作をぜひご高覧ください。
<コンセプト>
目を閉じた時の、目の中に見える残像や模様を思い描き、それを写真に記録する事を何度も繰り返す事で出来た作品。2×2.4 メートルの木板に、ペンキや水、竹箒などを使い、自由に描き、写真に撮る、それを繰り返す。ライフワークのひとつとして、” 見たことのないものを写真に撮ってみたい” 願望があるという作者が、2013 年、新たに写した目の中の心象風景の記録写真。