KUNST ARZT では、山田麻美の個展を開催します。
山田麻美は、クールで洗練されたビジュアル表現を通して、“思い込み”や知覚に揺さぶりをかけるアーティストです。カチカチという音はするけれど、時計の針は凍りついている「just a moment deg C (2010)」、鏡像の光の不在によって、存在について考えさせる「all with nothing (2012) 」、触れ合った一点で温度を分け合う2つの体温計から構成する「temp temp (2010)」など、主に我々の日常生活空間とも密接に関係する時間の概念や物理現象を通して、独自のモノサシを提示してきました。
本展は、アーティストに内在するクリティカルな部分の先鋭化が反映されたインスタレーションになる予定です。ご注目いただければ幸いです。(KUNST ARZT 岡本光博)