SlideShowStudies(SSS)は、スライドショーを新たな作品発表の形式
として模索・研究するために発足されたスタディーイベントです。
第1 回目は、美術家・中島麦を招き、日々の移動や旅の際に車の中から
撮影した写真シリーズ「ドーロムービー」のスライドショーを行います。
「ドーロムービー」は、中島にとって絵画制作に向けてのドローイングで
あると同時に、日々の生活や移動の記録でもあります。ロードムービーを見
るように、私たちの知らない世界の光景を見せてくれるこれらの写真は、中
島の絵画作品にどのように反映されているのでしょうか。移動と写真と絵
画について考察する1夜限りのスライド・ドーロムービーが、いま始まります。
■artist statement
絵を描く事は、はっきりしているようでとてもあいまいな
世界を手ざわりのある距離に実体化していく作業、記憶を記録しておく事。
写真を撮る事は、あいまいなようで意外とはっきりしている世界を、手ざわりのある距離に実体化する作業、記録を記憶しておく事。
通り過ぎていく一瞬の景色は、同じようで違う景色。
生きている毎日は、いつもと同じようで違う毎日。
中島麦