Piano×Computer Electro Acoustic Concert ~根底の響きを探って~

ジャンル
  • 音楽
形 態
  • 公演
今年で二度目の開催となる本演奏会は、 三木祐子(ピアノ)と金崎亮太(コンピューター)により、音の根源に潜む"響き"に焦点を当てたコンサートとして企画されました。昨年と同じくトークゲストとして森下明彦氏(メディア・アーティスト / 美術・音楽愛好家)と中井康之氏(国立国際美術館 主任研究員)をお招きし、演奏だけに留まらず様々な角度から"響き"への接近を試みます。

演奏
三木祐子(作曲家 / ピアノ)
金崎亮太(電子音響音楽家 / コンピューター)

トークゲスト
森下明彦(メディア・アーティスト / 美術・音楽愛好家)
中井康之(国立国際美術館 主任研究員)

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「音楽に通底する"響き"を模索する道程こそが、彼らの演奏となりえる」

本演奏会は、音楽の源流を探る試みとも呼べる。ピアノとコンピューター、 二つの全く異なる特性を持つ技術によるこの試みは、 互いに相関関係のような発見を繰り返すことによって、 "響き"への多様な発想とアプローチを可能にするだろう。

今回で二回目となる本演奏会に通底する三木と金崎の欲求、即ち「ヒトが追い求めてきた"響き"への、現代的な解釈と方法による接近」とは、明確なひとつの"解"が提出されるべき活動ではなく、その"根底の響き"を彼らが探る道程にこそ意義があるに違いない。昨年のトークにおいてもなされていたこの指摘から考えてみるにあたり、まさにそれらを探る道程の表象でもある彼らの演奏において、その技法や発想がどれほどまで深められたのか、というのがまず今回注目すべき点だろう。

勿論、それらは昨年との対応や返答だけに留まらず、それだけで自立する強度を持っていることが前提でもある。

「音楽が体系として成熟する以前から本能的・直感的な響きへの希求は存在し、 成熟の過程でそぎ落とされてきた音もまた、看過できない役割を担っていたはずだ。」彼らが前回から提案しているこの仮定はそのまま、 現代における純粋な"響き"への新たな姿勢とも呼べるだろう。彼らの音楽が調和と異化を激しく行き来する様は、ヒトが音楽を静寂から獲得してきた過程そのものなのかもしれない。 

テキスト : 野口卓海

イベント情報

日時
2013年6月9日(日)
開場 13:30 / 開演 14:00
場所
[中京区]
京都芸術センター
〒604-8156 京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2

【電車でお越しの方】
地下鉄・烏丸線「四条駅」/阪急・京都線「烏丸駅」22番・24番出口より徒歩5分
【バスでお越しの方】
市バス「四条烏丸」バス停下車、徒歩5分
料金
無料
URL
http://www.kac.or.jp/events/5160/
問合せ先
info@yoha-public.jp
担当:野口
※内容は変更になる場合があります。詳細は各イベント主催者にお問い合わせください。
※チケットや申込みが必要なものは、売り切れあるいは定員に達している場合があります。ご了承ください。