個々の思考と集団による思考、過去と未来、経験と直感。
相反するものさえ複雑に絡み合い、容易にひとつの形にはならないもの。
gallop のパフォーマンスはフィクションとして物語で描くわけではありません。パフォーマー4 人のリアルな身体や言語が曝け出された一見バラバラに思える様々なイメージがパッチワークのように展開し、私たちがいる多様かつ複雑な現代社会とそこを生きていく術を批評的かつユーモラスに描き出します。前作『ユートピア』では観客を〈ユートピア〉へと誘いつつ、理想の場所を模索するパフォーマーたちの姿を通して、変わることなく繰り返される私たちの日常に対する違和感を描いた「gallop」。今回の新作では、「白夜」をモチーフにパフォーマンスを制作します。・・・終わらない昼間、時間が伸び続けている感覚、反復と思ってたものが継続に変わる感じ・・・など、「白夜」からイメージを広げながら、そこに今を生きる私たちを取り巻く雰囲気を重ねていきます。