この展覧会は、京都国立博物館の所蔵する国宝の十二天像と国宝の山水屏風(せんずいびょうぶ)を中心に、後七日御修法(ごしちにちのみしほ)と灌頂(かんじょう)という密教の重要な法会(ほうえ)の世界をご紹介するものです。
国宝 十二天像は、大治2年(1127)に宮中真言院後七日御修法のために新調されたもので、もと東寺(教王護国寺)に伝来していた由緒の正しい作品です。この国宝 十二天像十二幅すべてと、これとセットで作られた国宝 五大尊像(東寺蔵)の一部を展示します。あわせて、御七日御修法にまつわる歴史をご紹介します。この護国の法会の長い歴史を通じて、昔の人々の国に対する思いの一端を読み取っていただければ幸いです。
国宝14点、重要文化財16点、重要美術品3点、初公開作品も多数含む総数70件あまりの豪華版ですので、ぜひご来館ください。